情は情でも
よくされる論争の1つ「男女の友情は成立するのか」について
結論から言えば成立はしない。しかし、これはもちろん私個人の話である。
実際にそれが成立しているケースはごまんとあるし、そこを否定するわけではない。
あくまでも私の中には存在しないという話だ。
ではなぜこんなに強く否定するのか、それは私の今までの人生で1度も成功した事例がないからだ。
友達だと思っていた人間がある日突然恋愛感情をむき出しにしてくるとか、あいつらは付き合っている、などと噂があがり気まずくなって疎遠になるとかそういった経験が多すぎるのである。
恋愛感情ならばまだいい方で、性的欲望をぶつけられた日には嘔吐ものである。
友達だと思っていた人間が実は下半身野郎だったのだ。楽しく会話をしていた時もこいつはセックスがしたいと考えていたのか。
ああ、私は人間でなく女として見られていたんだ。
唐突な死刑宣告、この瞬間に私は友達と相手への信用の2つを一気に失う。この絶望感がわかるだろうか?
友情に欲情するな。
「彼女、彼氏いるのに遊んでるとか最低」「あいつら絶対ヤってるよ!笑」こういった声を誰しも一度くらいは聞いたことがあると思う。
これを話している人間は私達の結びつきが友情かどうかなんてどうでもいいのだ。
ただそこにいたから、なんとなく言ってみただけ、なのである。
読んでいてわかる人もいたかもしれないが、私は友情に性欲(恋愛感情も含む)が介在することを極端に毛嫌っている。
二者間での関係はもちろん、第三者からそう見られるのも気持ちが悪い。
が、これに関しては何かきっかけがあったわけじゃなく生まれつきのものである。
だからこそ、周りからそう噂立てられると嫌になって遠ざけてしまうのだ。
今は男女の友情など成立しないと言っている私だが、それでもまだ純粋な幼子の時にはそこに友情は存在すると本気で思っていたこともある。
まあそんなかわいい幼少期の思考は後に崩れ去るわけだが。
ここで少し割合の話をしよう。
A子B子C男D男がいたとする。
A子とD男は男女の友情は存在しない派で
B子とC男は男女の友情は存在する派だった場合。
この4人の中で男女の友情が成立する(2人が共通認識している)のはB子とC男の1グループのみ、つまり25%の割合である。
少々極端だがそれでも4組に1組しか成り立たない友情はリスクが高すぎると思う。
難しいのは、男女の友情においてはお互いが存在すると考える人間でない場合関係が成立しないということだ。
だからこそ私はそんな危ない橋を渡ってまで友情を育みたいとも思わないし、そう思える人間にも出会っていない。
私を視野の狭い可哀想な人間と評する意見もあるが、勝手にそう思っててもらって構わない。
男女の友情を築ける素敵な感性の持ち主はこんな弱小に噛み付いていないで友達でも増やしたらいい。
長々とまとまらない話になってしまったが一旦ここで終わりにする。また何かの機会に書くかもしれない。